抜け毛がひどい場合の原因とは?抜け毛の状態をチェックして早めの対策を

掲載日:2021.01.13 更新日:2021.01.13

この記事の監修 アンファー株式会社

抜け毛がひどい場合、誰しも不安になってしまうもの。洗髪やドライヤー時に抜け毛が多い時は驚いてしまいますよね。抜け毛の原因は多岐に渡り、なかには病気が原因の場合もあります。そこで今回は抜け毛が正常かどうかのチェック方法と原因、マッサージ方法や生活習慣などの対策方法を紹介します。今から将来の薄毛予防を始めましょう。

抜け毛がひどいのは異常?1日に髪の毛はどれくらい抜ける?

健康的な髪の毛は毛母細胞が細胞分裂することで成長し、次の髪の毛に押し出されて抜けていきます。成長期・退行期・休止期というヘアサイクルを経て生え変わるため、抜け毛は自然に起こる現象です。このサイクルは平均的に2年~6年とされており、1日に100本ほどの髪の毛が抜けていると言われています。

しかし、このヘアサイクルが何らかの理由で乱れてしまうと、成長するはずの髪の毛が退行期になって抜けてしまったり、休止期が長くなって新しい髪の毛が生えてこなくなったりすることがあります。1日の抜け毛が明らかに多い場合は、頭皮に何らかの異常が発生しているサインかもしれません。

抜け毛が異常かどうかチェックする方法

抜け毛が異常かどうかチェックする方法

抜け毛が自然に脱毛したものか、または原因があって異常脱毛したものであるかどうかは、髪の毛を観察することが1つの判断材料になります。以下のような点をチェックしてみましょう。

【異常な抜け毛の特徴】

  • 毛根の膨らみが小さい
  • 毛根の色が白くベタつく、もしくは黒い
  • 髪の毛が細い、弱々しい、短い

毛根の膨らみが小さい

自然に抜け落ちたものは十分に成長していることが多いため、毛根が大きく丸く膨らんでいます。毛根が小さい、とがっている、細くなっているといった特徴がみられる場合は、頭皮にトラブルが起こっている可能性があります。

毛根の色が白くベタつく、もしくは黒い

健康的な抜け毛は毛根に毛根鞘と呼ばれる半透明の白い塊が付いています。しかし、毛根が黒くなっている場合は注意が必要です。血行が悪くなり、栄養が行き届かなくて黒ずんでいる可能性があるため、よくチェックしてみましょう。
また、毛根から根元にかけてべたべたしている塊がついている場合は、過剰分泌された皮脂が付着している可能性も考えられます。

髪の毛が細い、弱々しい、短い

毛根から髪の毛にかけて細い、または弱々しい場合は髪の毛が十分に成長できずに抜けたものである恐れがあります。髪の毛の成長には頭皮の血行や環境が密接に関係しているため、頭皮トラブルのサインを見逃さないようにしましょう。

季節によって抜けやすい時期がある?

秋や春先は抜け毛が多くなりやすいと言われています。夏の冷房や冬の乾燥した空気によって頭皮も乾燥し、影響が季節の変わり目に出やすいとされています。また、夏の場合は頭頂部に直射日光が当たり続けるため、紫外線のダメージが関係している可能性が指摘されています。秋になる前のヘアケアや保湿など、季節の変わり目に備えてあらかじめ対策しておくことが大切です。

男性の抜け毛がひどい原因5つ

男性の抜け毛がひどい原因

抜け毛が起こってしまう原因はさまざまです。以下のような要因が当てはまらないかチェックしてみましょう。

  • AGA(男性型脱毛症)
  • 食生活の乱れ
  • 生活習慣の乱れ
  • 加齢
  • 病気によるもの
など

AGA(男性型脱毛症)

AGAは薄毛に悩む男性の多くが発症しているとされる脱毛症です。男性ホルモンであるテストステロンが、DHTと呼ばれる髪の成長を阻害してしまう物質に変化してしまうことで抜け毛が発生する仕組みです。

頭頂部や生え際から薄くなる傾向があり、放置していると進行してしまうため適切な対処が必要です。薄毛治療専門のクリニックではさまざまなAGA治療を行っているため、薄毛が気になる場合は受診してみることもよいでしょう。

食生活の乱れ

髪の毛は成長のために色々な栄養素を使用するため、食事のバランスが悪かったり偏っていたりすると、健やかに育つことができません。また、脂質や糖質が多いものばかり食べていると、頭皮の皮脂分泌量が過剰になってしまい、毛穴を詰まらせたり雑菌が繁殖したりしてしまう恐れも。

お酒を飲む量にも注意が必要です。アルコールは分解する際に肝臓でビタミンを消費するため、髪の成長に必要な栄養であるビタミンが割かれてしまいます。

生活習慣の乱れ

睡眠の質は抜け毛に関係している可能性があると指摘されています。睡眠を十分にとらないことで、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまう可能性があります。自律神経は血行に大きく関わっており、バランスが崩れると頭皮の血行を阻害してしまうのです。

また、睡眠中には成長ホルモンと呼ばれる体の組織を健康に維持するホルモンが分泌されます。寝る時間が遅い、眠りが浅いなどの際はうまく分泌されない可能性があるため、睡眠の質にも注意しましょう。

加齢

歳を取ると血管機能や細胞機能が次第に衰え始め、さまざまな不調として身体に現れます。加齢による抜け毛も例外ではありません。これを老人性脱毛症と呼び、誰にでも起こりうるため、自然に抜け毛が増えてしまう現象と言えるでしょう。

病気によるもの

身体の別の部位で発生している病気が原因で抜け毛が増える場合があります。甲状腺機能が低下することで起こる甲状腺機能亢進症や、免疫が自分の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患などがそれにあたります。特に自己免疫疾患の場合、円形脱毛症と呼ばれる円形に脱毛する現象の原因とされており、リンパ球が毛包を攻撃することで起こります。

抜け毛がひどい時に試したい対策!

男性の抜け毛がひどい原因

抜け毛の原因はさまざまであることを紹介しました。では、日常の中でできる対策とはどのようなものなのでしょうか。以下の方法を実践してみましょう。

  • 生活習慣を見直す
  • 食生活を改善する
  • 頭皮マッサージを取り入れる
  • 適度に運動する
など

生活習慣を見直す

睡眠中の成長ホルモンを効率よく分泌させるためには、夜22時~2時の間の睡眠がよいとされています。また、リラックスすることでノンレム睡眠を発生させると分泌量が多くなると言われており、睡眠の質も重要であることがわかります。

ぐっすり眠るためには、40度以下の湯船につかる、睡眠前は食事をとらずスマートフォンなどの強い光を受けないなど、入眠時のリラックスできる環境を整えることが大切です。

食生活を改善する

髪の毛は他の体組織と同じくタンパク質で構成されています。主成分はケラチンという物質で、アミノ酸やタンパク質、ビタミンやミネラルといったさまざまな栄養素が必要になります。タンパク質は肉や魚、大豆などの動植物性タンパク質を、亜鉛は牡蠣やレバー、うなぎから摂取するのがおすすめです。
B群は新陳代謝を促進させ、ビタミンEは血行に作用するため、豚肉やレバー、野菜、卵から効率よく摂るように心がけてみましょう。

頭皮マッサージを取り入れる

毛髪を健康的に育てるためには頭皮の血行を正常にすることが欠かせません。軽く触ってみて頭皮が動きづらかったり、固くなっている、凹凸があったりする場合は頭皮の血行が悪くなっているサインです。シャンプーや入浴後に、3分ほどの頭皮マッサージを習慣づけてみましょう。

指の腹を使って、頭頂部に向かって指圧しながら滑らせるようにマッサージしてみましょう。側頭部や前頭部、後頭部を5回ずつ、1回3秒ほどで行ってみると効果的。仕上げに頭皮全体を指先で叩くようにします。

適度に運動する

血管の収縮に重要な役割を持つ自律神経は、運動することで整えることができます。頭皮の血流をよくするために、散歩やウォーキングといった軽い運動から始めてみましょう。

全身の筋肉も血管機能や代謝機能に関係しています。運動を続けないと筋力が落ちてしまうため、普段歩かないところを歩いたり、有酸素運動を取り入れてみたりするなど、継続して行えるものがおすすめです。

抜け毛がひどい場合は、医師の診察を受けましょう

抜け毛がひどく、薄毛が気になるなどの場合は、セルフケアだけでは改善できない可能性があります。特にAGAや脱毛症といった病気の場合は、時間が経つとともに進行してしまうため、早めに対策しなければなりません。

医療機関や薄毛治療専門クリニックでは、無料のカウンセリングや専門の治療を数多く行っています。外用薬や内用薬を組み合わせることで、より効果が期待できることも。抜け毛が気になる場合は足を運んでみるのもよいでしょう。

抜け毛がひどいときは原因を探り、早めの対策を!

人間なら誰しも1日100本ほど抜け毛が発生しています。髪の毛が抜けてしまったからと言って、敏感になってしまうとストレスを感じてしまい、悪化してしまうことも少なくありません。

まずは抜け毛の状態をチェックし、生活習慣に乱れがないかどうかを見直してみましょう。抜け毛が明らかにひどい場合は、早めに医療機関の受診をおすすめします。

適度な運動や食生活の改善など、生活の中で習慣づけられると、頭皮以外も健康を保つことができます。今日から始められることは早速実践してみましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。