M字型の脱毛症の原因とは?生活習慣の改善やヘアケアなど対策方法も解説
掲載日:2021.02.16 更新日:2021.02.17
M字型の脱毛症かもしれない!と思ったら、特徴や基準、初期症状をチェックしてみましょう。 男性ホルモンや遺伝のほかに、ストレスや生活習慣の乱れ、間違った洗髪やヘアケアが原因となっていることもあります。 これらの原因に心当たりがあれば、すぐに対策を始めましょう。今回はM字型の脱毛症の原因の詳細や、改善方法を解説していきます。
M字型の脱毛症の特徴や基準とは?
薄毛の原因として多いAGA(男性型脱毛症)は、O字型、M字型、MO字型などさまざまな形で進んでいきます。
M字型に薄毛が進む場合、俗称として「M字ハゲ」と呼ばれています。どのような特徴や基準があるのか確認してみましょう。
M字型の脱毛症の特徴
M字型の脱毛症の特徴は、まさにその形になります。
前頭部の髪の生え際が、左右から頭頂部に向かって後退することにより、上から見た時に「M字」のように見えるのです。
M字型の脱毛症の初期症状
前髪を上げた時に、正面から見て生え際が「M字」のように見えたら、初期症状を考えてよいでしょう。
ただ、この段階では髪型にまで影響を与えることがないため、見た目からは気付きにくく、
全体的な髪の量はまだ多い状態なので、見逃しやすいといえます。
初期段階で対処できれば、進行を遅らせ、AGA治療薬や発毛剤の効果も出やすいこともあるため、早期に気付くことが重要となるでしょう。
M字型の脱毛症の基準
どの程度の薄毛が進行すればAGAといえるのでしょうか?指標として「ハミルトン・ノーウッド分類」が使われることが多いでしょう。
耳の穴から頭頂部に向かって線を引き、薄毛の最終ラインとの距離が2センチ以上となっていればAGA(壮年性脱毛症)と診断されています。
これは、薄毛治療のクリニックなどでも用いられる方法です。
M字型の脱毛症の原因とは?
- 男性ホルモン
- 遺伝
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 間違った洗髪やヘアケア
男性ホルモン
AGAによって起こる脱毛症は、男性ホルモンの代謝物であるジヒドロテストステロン(DHT)が過剰になることで薄毛が進行していきます。
男性ホルモンの1つであるテストステロンが5αリダクターゼという酵素によってDHTに変換され、ヘアサイクルの成長期を短くします。
これは、毛根にDHTが作用することで、髪が成長しきる前に成長を止めてしまうためで、結果的に細く短い毛が増えて薄毛を増やしてしまいます。
特にDHTは前頭部や頭頂部の毛根に作用することが多いため、M字型の場合は男性ホルモンの影響が疑えるでしょう。
遺伝
遺伝することで、20代などの若年層でもAGAを発症しM字型の脱毛症になることがあります。
AGAは男性ホルモン受容体であるアンドロゲンレセプターの感度によって、発症するかどうか影響を受けると言われています。
遺伝によりこの感度を遺伝する可能性があります。
ストレス
ストレスを受けると、交感神経が優位となり、血流の流れを悪化させます。 血管収縮状態が続くことで、髪に必要な栄養が頭皮まで届けられなくなり、AGAの原因となることもあります。
生活習慣の乱れ
偏った食生活や、過度な喫煙、多量の飲酒を繰り返すことで、AGAに繋がることがあります。
外食ばかりで、脂質や糖分を過剰に摂取すると、髪を生やし育てるための栄養が摂れない可能性も。
喫煙や過度な飲酒も毛根に悪影響を与え、薄毛を進行させる要因のひとつです。
間違った洗髪やヘアケア
自分の頭皮にシャンプーが合っていないことや、シャンプー方法が間違っていることで、AGAを進行させているかもしれません。
頭皮が乾燥している状態なのに、強い洗浄力のシャンプーを使えばさらに乾燥させてしまいます。
また、皮脂を全て取り除きたいと、1日に何度も洗ったり、強すぎる洗浄力のシャンプーを使ったりすると、
頭皮に必要な皮脂まで無くなり、足りない皮脂を補うために過剰に皮脂分泌を行うことも。
シャンプーする時も、爪を立てて頭皮を洗うと傷ついてしまい、洗髪後にドライヤーを使わず自然乾燥をすると、
湿ったままの状態の頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境を悪化させることがあります。
M字型の脱毛症の対策方法
M字型の脱毛症を対策するために、下記のような方法がおすすめです。
- 食生活の改善
- シャンプーを選ぶ
- 正しい洗髪方法
- 生活習慣の改善
- 医療機関に相談
食生活の改善
髪に必要な栄養をとるため、バランスの良い食生活を目指しましょう。
髪の主成分はタンパク質のケラチンですから、納豆などの大豆製品や卵、魚などを積極的に摂るとよいでしょう。
ミネラルの一種である亜鉛は、5αリダクターゼの抑制作用があるため、結果的にAGAの原因であるDHTの産出を抑える効果も。
M字型の脱毛症が気になる場合には、ぜひ摂りたい栄養素です。牡蠣やレバーなどに含まれています。
タンパク質を合成するビタミンB群も忘れずに摂りたい栄養素で、かつおやまぐろなどの赤身魚、
豚レバーやうなぎなどから摂ることができます。
シャンプーを選ぶ
男性は皮脂が出やすく、頭皮に脂が溜まっているように感じている人も多いでしょう。
頭皮に皮脂が残ったままでは、臭いやニキビを発生させたり、頭皮トラブルの原因になったりします。
皮脂をしっかりと取り除くことは大切ですが、洗浄力が強すぎるシャンプーを使うことで、乾燥を引き起こし、
不足した皮脂を補おうと過剰に分泌させてしまうこともあります。
頭皮トラブルを感じる、薄毛が気になる場合には、頭皮に問題がある場合もあるので、シャンプーを選びなおしてみるのもよいでしょう。
低刺激なシャンプーに変更するなど、頭皮の状態を見ながらシャンプーを選びましょう。
正しい洗髪方法
毎日シャンプーをして頭皮を清潔に保っていても、洗い方が間違っていれば悪影響を及ぼす可能性があります。
シャンプーする前に、ぬるま湯で頭皮の汚れをあらかじめ洗い流すことや、シャンプーは泡立ててから頭皮につけること、
指でマッサージするように頭皮を洗うこと、そしてシャンプーをしっかり洗い流すことに気を付けて行いましょう。
生活習慣の改善
運動不足や、睡眠などの生活習慣が影響してM字型の脱毛症を引き起こしていることもあります。
体の血行が良くなれば、頭皮に影響も届けやすくなるので、簡単な運動から始めてみましょう。
また、睡眠中は成長ホルモンが分泌され、細胞の修復を行ってくれます。成長ホルモンが活発に分泌されるのは、
入眠してすぐのノンレム睡眠とされていますから、寝入って、深い睡眠に入ることが大切になります。
寝る90分前に湯船に浸かると、徐々に体温が下がり、スムーズに眠りに入ることができます。
また、寝る1時間前からはスマホなどを触らないようにするのも効果的でしょう。
医療機関に相談
AGAではないかと疑いがあるのであれば、早めに医療機関に相談に行き診断してもらうのがおすすめです。
皮膚科でもよいですが、AGA治療専門のクリニックは薄毛の治療実績も多く、投薬治療もその人それぞれの症状に合わせて対処してくれるでしょう。
AGAが疑われるなら、早めに対処をしましょう!
M字型の脱毛症の特徴や基準、初期症状から、対策方法をご紹介しました。
生活習慣の乱れやヘアケアなどが原因になることがあるので、心当たりがある場合は、できることから対策していきましょう。
頭皮に合わないシャンプーを使い続けることで、皮脂を過剰に分泌させている可能性もあります。
いつも使っているからと選ぶのではなく、その時の頭皮状態を確認して選ぶようにしましょう。
また、男性ホルモンや遺伝が原因となると、どう対処すればよいのか迷うかもしれません。
必要に応じて、専門の医療機関に相談し、早期に治療を開始するとよいでしょう。
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