生え際が後退する原因とは?薄毛の基準や改善方法について解説

掲載日:2021.01.06 更新日:2021.01.15

この記事の監修 アンファー株式会社

「生え際が後退している気がする…」と気になっている方も多いのでは。また、生え際が後退する原因はさまざまです。そこで今回は、どの程度後退するとM字ハゲなどの薄毛とされるのか、チェック方法をご紹介します。また、生え際が薄くなる原因についても具体的に解説します。

もしかしてM字ハゲ?生え際をチェックしてみましょう

M字ハゲはAGA(男性型脱毛症)が原因の1つとして考えられます。一般的には上から頭を見たときや正面から見たときに、生え際が後退しM字型に薄毛が進行している状態をM字ハゲと呼んでいます。正面からも分かるため自分でも気づきやすい薄毛タイプで、早めの対処もしやすいと言えるでしょう。

生え際がどの程度後退しているのか、以下の方法でチェックしてみましょう。

まず、額を頭に向かって引き上げて、しわができる部分を確認してください。この一番上のしわは額の上限であるとされています。つまり、この部分からは毛髪が生えるのですが、生えていない場合には後退が進んでいる可能性があります。 また左右の生え際が、この上限部分から指2本分後退していれば、薄毛進行が始まっていると考えることもできます。

生え際の後退・薄毛の原因とは?

生え際の後退・薄毛の原因

生え際が後退し薄毛となっている場合には、下記のような原因があると考えられるでしょう。

  • 男性ホルモンの影響
  • ストレス
  • 生活習慣
  • 間違った洗髪やヘアケア
  • 遺伝
など

男性ホルモンの影響

M字型に薄毛が進行するのは、AGAが原因です。AGAでは、男性ホルモンであるジヒデロテストステロン(DHT)が体内で過剰になることで薄毛を引き起こします。そのDHTは、男性ホルモン、テストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことで変換されます。

DHTは髪の成長サイクルである成長期を短くする作用があり、髪が長く伸びる前に成長をストップさせ、細く弱い毛を増やし薄毛を増やします。
つまり、男性ホルモンが影響することで、薄毛を引き起こすのです。

ストレス

人間は仕事や人間関係など、さまざまなストレスを受けながら日々生活しています。
脳がストレスを受けると、緊張状態になり血管が収縮し、血行不良を起こします。こうなると頭皮への栄養も行き渡りにくくなり、頭皮環境を悪化させ、健康で太い毛を育てることができなくなることも。
ストレスはAGAの直接的要因ではないものの、薄毛を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

生活習慣

食生活の乱れや運動不足、喫煙や多量のアルコール摂取などは、薄毛を引き起こす可能性があります。外食や偏った食生活を続けていると、脂質や糖質を多く摂ってしまい栄養バランスも乱れがちです。髪を育てるために必要な栄養が不十分になる恐れも。バランスの取れた食生活を心掛けましょう。

また、アルコールを分解する時にアセトアルデヒドを発生し、AGAの原因であるDHTを増加させると言われているので、大量の飲酒はおすすめできません。喫煙は血流を悪くし、頭皮への栄養を届けにくくするばかりか、継続的に喫煙すると髪の毛の生成が難しくなることもあります。

間違った洗髪やヘアケア

洗髪を行うことで、頭皮環境を整えることができますが、間違った方法で行うと逆効果になってしまうことがあります。すすぎが不十分でシャンプーを頭皮に残したり、頭皮を洗う時に爪を立ててしまったりすれば傷になってしまうことも。

頭皮環境が悪化すると、発毛や育毛を妨げてしまうので、正しい方法で洗髪するようにしましょう。また、頭皮に合っていないシャンプーを使い続けることもNG。刺激を与えないよう、皮脂の分泌量に合ったシャンプーを選びましょう。

遺伝

AGAの主な原因はDHTですが、酵素である5αリダクターゼを多く持っていることで、DHTを活発に生産してしまいます。この5αリダクターゼの保有量は遺伝によって決まっています。
そのため遺伝により5αリダクターゼをたくさん持っていると、AGAを起こしやすくなるのです。

生え際の後退の改善方法とは?

生え際の後退を改善するために、下記の方法を試してみましょう。

  • シャンプー選びと洗髪方法
  • 食生活の改善
  • 生活習慣を整える

シャンプー選びと洗髪方法

自分の頭皮に合うシャンプーは人それぞれです。季節などによっても頭皮状態は異なるため、その時の頭皮に合うシャンプーを選ぶようにしましょう。刺激を与えず、しっかりと汚れを落とせるものを選ぶとよいでしょう。

また、洗髪方法も大切です。シャンプーはたっぷりと泡立てて頭皮をマッサージするように洗い、すすぎは十分に行い頭皮にシャンプー成分を残さないようにしましょう。毎日の洗髪を正しく丁寧に行うことで、頭皮環境の改善を期待できるでしょう。

食生活の改善

栄養バランスが偏っていると、髪の成長に悪影響となる可能性があります。脂質は控えめにし、タンパク質、亜鉛、ビタミンをしっかりと摂って、薄毛を進行させないようにしましょう。

タンパク質のケラチンは、髪の主成分となる栄養素です。不足すると髪の形成が阻害されてしまうので、しっかりと摂るようにしましょう。肉類や魚介類、大豆や乳製品などに多く含まれています。

また、牡蠣やレバーなどに含まれる亜鉛はAGAの原因であるDHTの発生を抑える作用が期待できます。生え際の薄毛が進行している場合には積極的に摂りましょう。

ビタミンB2は、髪の材料となるタンパク質の合成に必要ですし、毛根を保護してくれるコラーゲンを生成するためにはビタミンCが必要です。血管を拡張し、血行促進する作用があるビタミンEもぜひ摂りたい栄養素です。緑黄色野菜や豚肉、果物などを摂取してこれらのビタミンも摂るようにしましょう。

生活習慣を整える

喫煙やストレスは、血流を悪化させ頭皮への栄養を阻害する可能性があります。煙草を吸うことでストレスを発散させている人もいるかもしれませんが、ほどほどに留めておきましょう。

また飲酒をした後に体内で行われるアルコール分解は、アセトアルデヒドを発生させ、AGAの原因であるDHTを増加させてしまうといわれています。AGAによる薄毛が気になるのであれば、飲酒は控えるべきでしょう。

生え際の後退・薄毛を隠す方法

生え際の後退・薄毛を隠す方法

気になる生え際の後退や、薄毛部分を隠すために、下記の方法をおすすめします。

  • 植毛や増毛
  • 増えみせスプレーやパウダーなど
  • 髪型やセット方法を変える
  • ウィッグ

植毛は薄くなった部分に毛を移植することで、薄毛を隠すことができます。また、今ある髪の毛に人工毛を結びつける増毛を行い、ボリュームをアップさせるのもよいでしょう。

これらは、自分の手で行うことはできませんが、増えみせスプレーやパウダーであれば気になる部分を手軽に自分で隠すこともできます。

ボリュームがアップしてみえるような髪型に変えることや、スタイリング方法を工夫して薄毛を隠すこともできます。

生え際の後退・薄毛でお悩みの場合、専門クリニックへの相談もおすすめ

専門クリニックでは、発毛、育毛に特化した治療を受けられます。薄毛の治療を集中して行いたいと考える方には、受診をおすすめします。

クリニックによってはカウンセリングで、食生活や生活習慣の見直しなどもアドバイスしてくれます。普段の生活を相談することで、自分では気づかない問題点が明らになるかもしれませんし、具体的な対策を打つことができるでしょう。

AGA治療薬は通販などでも入手できますが、副作用や偽物の流通もあります。薄毛治療専門クリニックであれば、薄毛の状態を医師が把握して、合うAGA治療薬を処方してもらえ安心です。

生え際の後退の原因と改善方法を知ろう!

生え際が後退するAGAの原因と対策をご紹介しました。男性ホルモンの影響を受け、AGAになり薄毛が進行してしまいますが、ストレスや生活習慣、間違った洗髪でも薄毛を悪化させてしまう恐れがあります。

頭皮にあったシャンプー選びや食生活の改善をしてみましょう。また育毛剤で有効成分を頭皮に浸透させ、頭皮環境を整えることで健康な髪の毛を育てることも期待できます。

セルフケアが難しい、しっかりと治療したいという場合には専門クリニックの受診がおすすめです。AGA治療薬も処方してもらえ、自分の生活習慣の悪い点も具体的に明らかにすることができるでしょう。
「生え際が後退してきた…?」と気になっている方は早めに対策することをおすすめします。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。