ミノキシジルタブレットの効果が実感できる期間はいつから?AGA治療の効果と副作用

掲載日:2020.03.24 更新日:2020.03.27

この記事の監修 アンファー株式会社

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の効果を実感できるまでの期間は飲み始めてどれくらい経ってから?

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の効果が出るまでの期間は?ミノキシジルタブレッ(ミノタブ)トの服用を始めて「生えてきた」「伸びてきた」と効果が実感できるまでの期間は、短ければ短い方が嬉しいけれど、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の副作用なども気になるところ。効果や、副作用も確認しながらミノキシジルタブレット(ミノタブ)について知りましょう。

(このコラムのポイント)

ミノキシジルには2種類
そもそもミノキシジルって。おさらい
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の効果が出るまでの期間は
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の注意点
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の副作用
ミノキシジル外用薬(塗りミノ)でAGA(男性型脱毛症)治療
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の治療が心配ならクリニックへGO

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)、効果が出るまでの期間はどれくらい?

AGA(男性型脱毛症)治療に、ミノキシジルタブレット。

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は海外の医薬品ですが、クリニックで医師の責任のもとなら処方が可能な内服薬です。現実的にミノキシジルタブレット(ミノタブ)を服用している人はけっこういらっしゃるのではないでしょうか。

また、決して勧められることではありませんが個人輸入で入手している人もいらっしゃるようです。

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)を服用し始めて、どのくらいで効果が感じられるのか気になりますよね。現在も研究段階であるため、情報をつなぎ合わせての推定にはなりますが、情報の少ない中疑問を抱えている方には、きっと参考にしていただけると思います。

ミノキシジルには「塗りミノ(外用薬)」と「ミノタブ(内服薬・タブレット)」がある

AGA(男性型脱毛症)治療になくてはならないミノキシジルという発毛成分。

このミノキシジルを主成分とする医薬品はその剤型が2種類あります。
1つは頭皮に直接塗布するタイプのミノキシジル外用薬、通称「塗りミノ」。
そしてもう1つはタブレット(錠剤)型のミノキシジル内服薬、通称「ミノタブ」です。

厚生労働省の承認を受けているミノキシジル外用薬(塗りミノ)のほうは、OTC医薬品の第一類医薬品という位置づけで、薬局・ドラッグストアでも販売されています。医師の処方無しにミノキシジル外用薬(塗りミノ)を購入できる代わりに、薬剤師の説明を受けなければ購入できません。

昨今、インターネットを使って個人輸入代理業者を通じて入手をするという話も聞きますし、現実に相当数の方がその方法でミノキシジル内服薬(ミノタブ)を入手していらっしゃるかと思いますが、これは絶対にやめていただきたい入手手段です。

そもそもミノキシジルとは

ミノキシジルは、高血圧症の患者さまに投与する血管拡張剤として開発されました。ところが、投与された患者さまに副作用として多毛症の症状が見られたことから、今度はその副作用を転用して発毛のための薬として開発されました。これが現在のミノキシジルの始まりです。

アメリカでは1980年代にFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受け、使用が広まりました。日本では1990年代に厚生労働省が外用剤を承認、現在世界90ヶ国以上で使用されています。

ミノキシジルの効果とされるものは2つあります。

1)血管拡張作用

もともとミノキシジルはその効果を求めて開発された薬だというのですから、これはうなずけますね。

血管を拡張させることで血流を改善し、頭皮の隅々にまで酸素や養分が届くようにするのです。これにより頭皮環境が整い、よりAGA(男性型脱毛症)治療に役立ちます。

2)毛母細胞への直接の働きかけ

もう1つはミノキシジルが毛母細胞に直接働きかけ、発毛作用を促すというもの。
髪の毛は毛根の毛母細胞が「成長期(発毛して育つ)」「退行期(成長が止まっている)」「休止期(抜け落ちて毛根が休む)」の、生えては抜けてのヘアサイクルを繰り返しています。

薄毛状態の毛髪は、このヘアサイクルが乱れ、毛母細胞が休止期状態にあり、活動を休んでいます。本来なら活動して新しい毛髪をつくって成長させるはずが、その活動を休んでいるのです。ミノキシジルは、この休止期状態の毛母細胞を刺激し、細胞の活動を活性化させ、ヘアサイクルを整え、発毛を促します。

ミノキシジルがAGA(男性型脱毛症)治療になくてはならない成分と言われる所以は、この2つ目の「短くなった成長期を伸ばし、休止期だった毛根から発毛を促す効果」に大きな期待がもたれているからです。

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の効果が出る期間は

前述したように、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)はまだ研究段階ですので、効果のほどや起こりうる副作用など、まだはっきりしていないことが多くあります。

これからお話しする「効果の出る時期」についても、体験談や口コミなどから推定される時期であって、医学的に根拠のある話ではないことをご了解いただきたいと思います。

前置きが長くなりました。
さて、実際にミノキシジルタブレット(ミノタブ)を使い始めて、いったいどれくらいの期間で効果が実感できるのでしょうか。

口コミなどを総合すると、4~6ヶ月の期間で効果を実感している人が多いようです。
早い人だと1ヶ月弱、反面1年の期間も服用しても効果が見られなかったという人もいます。

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の効果はやはり人それぞれ、ということでしょう。薄毛の状態や生活習慣は人によって違うので、ミノキシジル内服薬(ミノタブ)の治療効果の感じ方にも差があるのは当たり前かもしれません。

他の人に早期に効果が出たという話を聞くと「自分はまだか」と効果の出てない期間を焦ってしまいそうですが、焦っても仕方ありません。基本的にAGA(男性型脱毛症)治療は気長にコツコツやるものですから、気長に続けましょう。

効果が出るまでの期間で判断しないで!ミノキシジル内服薬(ミノタブ)には注意が必要

ミノキシジル外用薬(塗りミノ)のほうは、厚生労働省に承認されているだけあって、効果のほどや効果の出始める期間もかなりきちんとデータが出ています。

それによると、5%製剤では使用開始4ヶ月後で効果を実感している人が約80%、1年後だと90%以上の人が薄毛改善を実感しています。

ミノキシジル外用薬(塗りミノ)は直接頭皮に塗布するもの。地肌から成分が吸収され、効果を発揮します。 一方のミノキシジルタブレット(ミノタブ)は、内服薬。直接体内にその成分が吸収されます。薬成分が血液・体液によって全身にいきわたるため、効果の発現も早いと言われます。

ここまで読んで「やっぱりミノキシジルはタブレットの方がよく効く」と判断するのは早計です。
ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)は研究段階。
上述したような効果の発現時期についても、まだはっきりとは言えません。

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の注意点については、もう少しお話ししましょう。

効果が出るまでの期間も気になるけど、副作用にも注意しなきゃ

ミノキシジルは発毛に大きな効果をもたらす薬です。
しかし、よく効く薬というのは、効果の反面副作用の発現も有り得る薬ということでもあります。
ミノキシジル外用薬の場合、報告されている副作用は、「かゆみ、発疹、発赤」などの皮膚症状が主なもので、他にもむくみや目まいなども報告されていますが、さほど重篤な副作用は見られません。

ミノキシジル内服薬(ミノタブ)の場合は、まだ国内でその効き目や副作用についてのはっきりとした研究結果が出ていません。現在、副作用だと言われている「むくみ、血圧低下、不整脈、頭痛」などの症状も、副作用かもしれないし、ミノキシジルとは関係ないのかもしれません。ただ、それらの症状を訴える人が大勢いるということは記憶しておいた方がいいでしょう。

現在個人輸入でミノキシジル内服薬(ミノタブ)を使用している人は、効果も副作用も手探りになりますので、いろいろな意味でのリスクが多いと思った方がいいでしょう。今からでも遅くはありません。きちんとした医療機関を受診して処方を受けるようにしてください。

心配ならクリニックへ。まずはミノキシジル外用薬(塗りミノ)がオススメ

現在、日本国内でミノキシジルタブレット(ミノタブ)を使用してAGA(男性型脱毛症)治療を行おうとすると、専門のクリニックへ行き、診察を受け、医師に処方してもらうしかありません。

どんな薬でもそうですが、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)もその効果を感じるタイミングや強さは人それぞれです。ミノキシジルタブレット(ミノタブ)も効果を感じる期間やその内容は、それぞれの薄毛の状態や体質、生活習慣などが違うため、いろいろです。

クリニックで処方してもらったミノキシジルタブレット(ミノタブ)を使用している人は、副作用など気になる点があったら医師に相談してください。 そして今までは個人で輸入して海外製品のミノキシジルタブレット(ミノタブ)を使っていた人も、この機会に一度クリニックを受診してみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、自分が思い込んでいたのと違う効果的なアプローチが見つかるかもしれません。 また、AGA(男性型脱毛症)治療の専門クリニックに行けば、ミノキシジルの効果が出るまでの期間や副作用についてや服用に当たっての注意事項などをきちんと聞くことができるでしょう。

AGA(男性型脱毛症)治療は長期間取り組むもの。長期間取り組むからには、余分な心配や不安は無いほうがいいに決まっています。

まずはミノキシジル外用薬(塗りミノ)から始めることをオススメします。
手軽に購入でき、重篤な副作用もなく、何より厚生労働省の承認を受けているのです。

日本皮膚科学会の「男性型および女性男性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(※1)」でも、ミノキシジル外用薬(塗りミノ)の使用は「A」ランクで強く推奨されています。

(※1 参照|日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の服用は、医師の指導のもとで

薄毛に悩む人たちが、少しでも効果が高く、早期に効果を実感できる医薬品を求める気持ちはよく分かります。 ただ、効果だけに飛びつかず、その医薬品の本質をよく理解してから、選択してください。

少なくとも、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は効果も副作用もまだ研究段階。

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)についてはっきりとした発毛に関する研究が確立し、誰でもが気軽に服用できる薬にはなっていません。もしかしたら、一時的には、望んだ効果が得られるかもしれませんが、その他に体にどんな影響を及ぼすのか、まだよく分かっていません。

使用するなら、きちんとした医療機関を受診して処方してもらいましょう。
長くかかるAGA(男性型脱毛症)治療です。できるだけ安心&安全が担保された方法で取り組んでいただきたいものです。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。